2014年11月30日日曜日

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朝起きたらまぶたがぱんぱんに腫れていた、目が開かないのは眠たいからだとばかり思っていた。眠そうに眼を眇めて今日一日過ごしたら誰にもこの現状がバレないんじゃないかとも思ったけれどまぶたが見事に球体になっていてバレないわけはない。恐らく顔全体がむくんでぱんぱんになっているのだろうけどわたしはもともとパンパンな丸顔だから、顔全体のむくみに関しては自分でよくわからなかった。顔の輪郭はともかく、まぶたが、異常だ。
蜂に刺されたような自分のまぶたを見ながら報いだー、と思う。昨日お酒を飲み過ぎた報いじゃなくて、今までむくみってなんのことだかわからないと思っていた報い。雑誌を見てもテレビを見てもデパートに行っても靴屋に行っても耳にする『むくみ』をただの神経過敏だと思っていた。わたしはおおざっぱだから、万人が言うむくんだ状態になっても気付いておらず、だから自分にはむくみがないのだと思っていた。我思う故に我あり的な感じでわたしにはむくみがないのだと。違った。蜂に刺された記憶がなく一般的に言うむくんでもおかしくない状況にあることから判断するとこのまぶたの異常な腫れはむくみで、そりゃあ雑誌でもテレビでもデパートでも靴屋でもむくみについて熱く語るよなと納得した。
慌ててまぶたを冷やしたりしているけれど一向に腫れが(むくみか)引く様子がなくて、このまま一生この顔だったらどうしようとわたしはぼんやり考える。まぶたがむくんでいないわたしを知っている人は「うわ、どうしたのその顔」と言うだろうけどこれが毎日になったらそのうちまぶたがぱんぱんに腫れた状態がわたしのデフォルトと思うだろうし、今から新しく知り合う人たちにとってはこれが普通のわたしになる。まぶたがむくんでいないわたしの顔を覚えている最後の一人はわたしになるだろうかと考えたけれどもともと自分の容姿に頓着しないわたしはまぶたがむくんでいようとむくんでいまいとあまり変わらない、しかしコンタクトレンズが入れにくいから、例え容姿に頓着しなくても、むくみにはどうかお引き取り願いたい。そう思ってわたしはとりあえずまぶたを冷やし続けることにする。

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