2012年2月25日土曜日

20120225

深海でそっと死んだ君を愛でる。



追えば追うほどあぁ、すきだなぁと思う。生きているうちに会えばよかったという後悔は全くなくて、なぜならぼくは「いま」、今君のことが好きだからだ。ここ何年も君はだらだら生きていて、ぼくと同じ世界で暮らしていた、けどその当時ぼくは君のことが、そりゃあ好きではあったけどなにを差し置いてでも大事にするほどの存在じゃなかったから君が消えてなくなる間際になってはじめて君に会いに行った、そして君が死んでしまったあとにこうして夜な夜な死んだ君を愛でている、でもそれはすべて必然で、如何ともしがたいことである。たとえ君がこの世に甦ったとしても、ぼくは多分また君と無関係な世界でダラダラと生きて、君が再度死んでから、夜な夜な君のことを愛でることになるのだろうな、と思う。ぼくの「好き」はそういう種類のもので、それはある種の人からは「本当のすきじゃない」って責められるようなものだろうなぁって思うけどそういう種類のもので、仕方ない。仕方ない。仕方ない。

(今書いていて思ったけどこれは多分昔からのものじゃなくて、生きているものにすきって声をかける場合は、そのものに対して一生を尽くす覚悟がないと無責任になる場合があると悟ったことがあったからだ。ぼくはぼくにできる限りのことを彼女にしたけどもそれは足りなくて、どんどんぼくに依存していく彼女に耐え切れなくて、「ぼくは君の恋人でもないし親でもない、だから君の声に毎回は答えられない」って言って逃げたんだ。だからもう、生きているものに対して「すき」って言うのは怖いし、できれば無責任な距離で「すき」って言っていたいんだな、)




でも深海からはぁわたしはきみのことがとてもすきだな、って口に出したくなるときがあるよ。だから今日も届いてほしくないけどもすきだなって書いてる。多分また思うと思う、そしたらまた書く。

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