2015年1月31日土曜日

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ねこが寝不足になるなんて知らなかった、ねこは寝子だし、わたしと一緒にいたって勝手に膝の上で眠っているから寝不足になるなんて思いもしなかった。
首の力が抜けて軽い頭蓋がずっしりわたしの二の腕に食い込む瞬間を8年間味わってもまだ毎回愛おしいから本当にすごい、わたしが目を覚ましても腕枕で眠り続けて、今は片腕をバンザイした格好で眠っているし、ねこが丸まらずに眠るのは本当に無防備と言う感じがして可愛い。



「今日誕生日だしケーキ食べようよ」って言いながらリップを探して鞄をごそごそしたらすごくびっくりされた、「アッごめん今持ってるわけじゃないんだ」って言ったら「君は昔からそういうところがある!」と言われた。「君は昔からそういうところがある!」、昔からわたしを知っていて、昔からなにか変らない印象をわたしに持っていてくれているということかと考えて面白かった、わたしは確実にこの人と出会った10年前と変わりきってしまっているのに。



2015年1月27日火曜日

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エンターテイメントは偏った正義、それは確かに偏っているけれど絶対的正義なんだって暴力的過ぎるステージを見ながら思う。客席を見据えたステージはエンターテイメント以外の何物でもなくて、わたしはあんなかわいらしい女の子の一体どこから、こんな暴力的なパワーが出るのだろうと思う。

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雨降りだから風邪をひいた、わたしの好意が受けて嬉しいものであればよかったのに。

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兄弟だったらよかったねってメールがきたのが5年前、最後に会ったのは4年前。

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ああそうか、もう着実に、幸福への階段みたいなものは敷かれていて、あの子はちゃんとそれを登っているんだと実感した午後10時は轟音にまみれていて憂鬱さなどみじんもなかった。わたしができる最大のことをわたしはもうしていて、わたしが願う唯一の幸せであるあの子の幸せが叶うなら、ハッピーエンドののこりかすはいよいよただのごみくずと化す。もう幻肢痛すらなくなって、ニコニコ笑うのが嬉しくて、ああよかったなって思うのと同時に、わたしはこの世で一番の後悔をここでしたから、この先何が起こっても、これより辛いことはないんだと心強くなる。


そうか、そうだね、でもそれならわたしはどうしよう?

途方に暮れて次の日泣いた、筋肉痛だけじゃなくて涙すら一日遅れで来るようになったのがおかしかった。

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「がんばる」って言うわたしに「がんばらなくていいからしあわせになって」って言ってくれたのが誰だったのか、もう全然思い出せない。

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以下ただの本当の日記です



SEBASTIAN X、初めて見たけどちょうぜつかっこよかったです
まなつちゃん超パワフルだった



PASTAFASTAも超かっこよかった 三人とも弟みたいでいまだに超絶かわいいのにステージ超かっこよい、toosmell recordsのパーカー買いました


玉屋2060%もよかったです、やる音楽が変わっても、西荻WATTSというかんじがめちゃんこする(吉祥寺だっつってんのになんだこのわたしのコメント)


会えなかった人も結構いたけどいた人にはいろいろ挨拶とかできたかなって思う、ほんと久々にみんなに会えてうれしかった。PAさんや当時の店長、スタ番の人たちって当時すごく大人だと思ってたけどよくよく年を考えたら全然変わらなくてびっくりした、すっごく大人だったんだよな。音楽なんて一切興味がなかったわたしが今なんとなく音楽が好きなのも、ジャンルが変わっても裏方みたいな仕事が好きなのも、自分が出るよりも人の笑顔が見ていたいのも全部WARPのおかげだと思う、レオくんイベントおつかれさまでした、吉祥寺WARP15周年おめでとう。

2015年1月26日月曜日

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悪夢は見なかった。


結論として山にこもりましょうと出たので、 強くなるために頑張ります。

2015年1月18日日曜日

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氷でできた直径3メートル程度のお盆を二点でヘリから吊るしたような乗り物の、そのお盆部分には柵はなく、申し訳程度に盛り上がった縁すらないからわたしたちは、滑りやすいそのお盆の上で神妙に正座をして、前後のバランスを崩さぬように最善の注意を払いながら上空を飛んでいくしかなかった。眼下に広がる壮大な景色は確かに美しすぎたけれど、落ちたら間違いなく高さじゃなく冷たさか噛み殺されて死ぬから、わたしは南極なんかに来たくなかったんだよとわたしは翔子ちゃんに繰り返し言う。
真下に広がる海には氷が混じり始め、ああ、ついに地球の端っこまで来たんだとわたしは思う。びっくりするくらいたくさんのアザラシと白熊が氷の縫い目からうようよ見えて、もしわたしたち今バランスを崩してここから落ちたら、アザラシや白熊に食べられるか、もしくは水の冷たさで死ぬかのどちらかだよと翔子ちゃんに囁く。もう何十回も同じことを言われている翔子ちゃんは、そうだねと言いながらそれでも笑って景色の美しさしか見ていないから、わたしの不安は増すばかりだ。

地球儀で言うところの接地面、南極の頂点には直角三角形の形をした氷の大地がある。ヘリコプターはゆっくり下降し、無事氷のお盆のバランスを保ってそこまで辿り着いたわたしたちを降ろす。目測誤ったわたしは冷たい水の中へドボン、必死で垂直に近い氷の壁を這い登り三角形の頂点に登る。幸いざらざらした表面は素手でも掴みやすく、アザラシにも白熊にも捕捉される前にわたしは頂点に辿り着く。
スーツ姿で三角形の頂点部分の左端に跨ったわたしを、同じくスーツ姿で三角形の頂点部分の右側に跨った翔子ちゃんが笑顔で迎える。翔子ちゃんのおしりのあたりの雪は黄色くなっていて、それは恐らく白熊の尿、つまりそこあたりまで白熊が来るってことだよ翔子ちゃん、もうちょっと真ん中に寄ろうよ怖いから、と言い終わらないうちに翔子ちゃんの背後に水面からジャンプする白熊が見える。

ねえそもそも南極に白熊って何、というか氷がぷかぷか浮いてるだけの南極って何、南極にまるで鰯の大群みたいにアザラシと白熊がうようよしてるって何、それらが氷の大地には乗らず水面下を泳ぎ回っていてたまにこうして訪れる観光客をイルカみたいにジャンプして攫っていってわずかな食料にしているって何? 納得いかなさすぎるしなんで翔子ちゃんリクスーなの眼鏡までかけてるの、なんで白熊が水面から垂直にジャンプして翔子ちゃんを攫ってくの。意味が解らないことだらけだけれども翔子ちゃんが白熊に攫われたという事実は変わらずわたしはわずか10メートルの距離で水中に引きずり込まれた翔子ちゃんが白熊に食べ散らかされる様子を見せられる。澄み過ぎた水面は翔子ちゃんの血で濁ることもなくせいぜい参考書についてくる赤シートばりの透明感を保って、白熊に背中を一噛みされたあと左足を膝下からばくりと飲みこまれる翔子ちゃんを見て「あ、足」とわたしは思う。翔子ちゃんの足、ねえそれ食べちゃったら翔子ちゃん歩けなくなっちゃう、ねえやめてって思うけど白熊が願いを聞き入れるはずもなく、わたしはもうそれ以上見ていられなかった。
「あらあらー、やられちゃいましたねー、まあ運だし白熊だし、しかたないですぅ」 と笑う添乗員は不安定なこの三角の陸地でも涼しい顔で、わたしは何に怒っていいかわからなくなる。南極に来たいと言ったのは翔子ちゃん、力ずくで止められたのは多分わたしだけ。この陸地まで先着し誘導したのはこの添乗員だけど命の危険は承知の上で、翔子ちゃんを食べたのは白熊だ。
スーツの切れ端と噛み千切られた肉の繊維、思ったよりは出ない血、翔子ちゃんのいろいろは適度に汚らしく海を汚すけど、あまりにも量がなさ過ぎてやっぱり水面は濁らない。白熊は数日ぶりの食事に歓喜し、わたしは目を背けた自分の行動が間違っていると感じるけれど、やっぱりもう、翔子ちゃんだったもののほうを見ることが、怖くてできない。

2015年1月17日土曜日

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「これ東京に向かってる!」という警官の叫びを裏付けるように眼前に多摩川が広がって、わたしはその幅広さにうんざりしながら列車を追う。新潟へ間もなく到着するはずだったこの列車がなにものかに乗っ取られてくるりと方向転換したのはほんの10分前、たった10分で新潟から二子玉川へ、早いにもほどがあるしありすぎる。

乗客の女子高生は二両目で古文、大学生は三両目で物理の講義の真っ最中。わたしも三両目を履修しないと単位を落としちゃうし、とりあえず列車を止めるよりも三両目に飛び乗って階段状になった教室で席を確保し、授業を受けることを優先することに決める。
多摩川にかかる長い橋の上でわたしは列車に追いついて飛び乗り、大学生の三両目に潜り込む。今日は先生が遅刻中、まだ授業は始まっていなくて、神経質な先生の顔を思い出してわたしはほっと息をつく。

「ぼくの授業は聞いてもらわなくてもかまいません、ただそこにいてくれたら」

教室に入ってくるなり発された先生の言葉に従って生徒たちはいっせいに話し始める。昨日の飲み会、彼氏のグチ、こないだ持ち帰った他大の女子について。一人一人の声は普通の大きさなのに、それが集団になるとびっくりするくらいうるさくて、わたしの耳に先生の声はもう聞こえない。
机に広げた筆記用具とノートと教科書を両手で抱えて一番前の席へ、荷物だけ置いてわたしは後ろ、つまり教室全体を振り返る。今ここでわたしが「うるさーい!」って叫んでも、多分かき消されて誰にも届かない。だったらどうすればよいか、みんなの口を噤ませて先生の授業を聞くために、わたしはいったいどうすればよいか。最適解を見つけたからわたしは、まず教室中段、向かって右端の男子に狙いを定める。
階段状の教室を駆け上がりながら、驚いた先生の板書の手が止まるのを背中で感じる。先生わたしなにをしてでも、先生の授業、ちゃんと聞きたいんです。

2015年1月9日金曜日

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安心じゃないけど旅に出たい、でも今数万かけてどこにも逃げられない逃避行をすることが正しいとは思えなくて、だから自室で煩悶してる。川へ行きたかったからパン屋さんにメールをしたけど今日は金曜日、だから間違いなく夜半まで仕事だ。ひとりでだってたどり着けるそこへひとりでいく気がしないのは、そこがわたしひとりの場所じゃないということだけじゃなく、結局安心して家まで送り届けてほしいから。
日本は狭くて広いから、思い出の土地には全部手垢がついている。バイタルサイン、鼓動のそのリズムにあわせて早朝家を出たあの感じ、あの感じでわたしはいつもここじゃないどこかへ逃げたいと思ってる。

大人になるとどこへも逃げられない、どこへ行ってもわたしはわたしだし激変することはなくて、旅に出るという行為はいつも、たくさんの大切な物事のなかからたったひとつのものを選んで肌身離さず持ち歩き、引き延ばして、愛でるための行為でしかなかった。わたしの逃避がうまくいかないのは、例えばその目的地にすきなひとの幻影がないからで、だったらどこへ向かったって、逃避が成功することは、もう、ない。
完璧なそれをわたしは一度手に入れて、そうしてゆっくり握りつぶして、だけどそれは失われることなく、記憶の中に鮮明にある。だからわたしは新しくその代替を探すこともできないし、繰り返し思い出すことによって段々と捏造されてゆくその記憶を頼りに、したくてたまらない逃避行を、自分の意思で思い留まり続けるしかないのだ。

2015年1月7日水曜日

じぶんメモ:2014年本まとめ

500冊も読んでいないぞ! 後半の失速っぷりがすごかった。
今年はまた漫画を好きなだけ買えるような生活がしたい。


じぶんメモ:12がつ本まとめ

記録すらちゃんとできてない気がするよー。実家でずっとナニワ金融道とカイジ読んでた。
ちょっと気持ちに余裕ができたけど普通に忙しくて&通勤時間が無くなって読書しなくなってしまった、ゆっくりでもちょこっとずつよめたらよいな


2015年1月3日土曜日

あけましておめでとう

去年はいろいろあったんですけどインターネットに書けない系のことばかりあったので書きません、喉元過ぎればでネタになるのではと思っていたけどネタになるというか自分の中でのオチに辿り着く前に「大変だったね…」って言われたり眉毛をハの字にされることが多くてそろそろ自分でも「アッこれはおもしろネタじゃなく純粋につまらないのでは…?」って気付き始めたのでもう喋りません。
帰省したんですけどこれまた世知辛い感じの帰省になってしまったしああ僕そりゃ15で家出てるもんなぁ家族のことよく知らないやみたいな感じで自分の薄情さとかを再実感したりして全体的に世知辛いしよくないです。さっき晩御飯を食べてきたんですけど「世知辛いことをしゃべるのはやめよう」とした結果黙りこくってしまった、わたしの身にはいますぐ、景気の良いことが起こらなければならない、起こるべき。
今日明治神宮に初詣に行ったんですけどベビーカー押してる人を見るたび「ああ~ベビーカー乗りたい」って思ってたし口に出した、めちゃ笑われたけど本心だから、努力せずラッキーなこととか起こってほしいけど人生そんなに甘くないので宝くじが当たらない代わりに平凡な暮らしを慎ましく送りたい。いつもなら初詣ってか神社では「がんばるので見ていてください」って言うんだけど「がんばる」って言えなかった、がんばれないよ~もうすでにご飯食べて寝て酸素を吸って二酸化炭素を吐いてる時点でがんばってるよ~とか甘えたことを思っている、引いたおみくじには「忍のひともじです」って書いてあった、6日から頑張ります。