2012年10月30日火曜日

20121030-01

みんながすきだというものを好きになれない、みんながすばらしいというもので泣けない、わたしは欠陥品かもしれない。みんながいいというものが万人にとっていいものだとは限らないってわかってるけど、すきなひとたちが好きだというものをすきになれないのは、大層寂しいものだ。









おなかがくるしい、がんばってねる、
わたしが、

2012年10月10日水曜日

20121010-02

敵はカボチャだ、これは比喩ではない。 繰り返す、敵は、カボチャだ。


小学校の図工室にあったような糸鋸やドリル、銀色の鉄の机、何に使うのかよく分からないそれらの機械が半透明のゴミ袋に埋もれている。黄色のPPバンドや透明なビニール、よくわからない梱包資材でゴミ袋はぱんぱんに膨れているから視界が悪い。ところどころにポツリと置いてある南瓜には顔がついていて、廃墟のような工場をまるでハロウィン風に飾りつけたみたいだ。小さく転がっているそれはただの南瓜だ、だけれどもどこかで見たことがある。そもそもわたしはなぜこんなところにいて、何かから必死に逃げているのだろう? 昼間の間に逃げるか勝つかしないと”危ない”はず、わたしは何で今この工場を必死に探索しているのだろう? それにしてもあの南瓜たちにひどく既視感を覚えるのはなんでだろう? ああそんなことを考えている場合じゃなくて、思い出した、わたしはさっきまで、包丁を持ったひとたちに追いかけられていたんだ、日が昇ってその人達がいなくなって、だからわたしは昼間の間になにかしなきゃいけないんだった。それにしてもあの人達わけがわからなかったな、黒いスーツの殺し屋なんて小説みたいだ、顔がカボチャだから表情が読み取れなくてそれが逆にこわかったんだよな、それにしてもここそこに転がっている南瓜、最近どこかで見たような気がするな。




奇妙な一致に気付いたら、「ゲームオーバーですよ」と言われた。”あれ”と”これ”が同じだということ、気付いてしまうともう遅いらしい。気付かないまま、例えば鬱憤を晴らすように、”これ”を衝動的に破壊していればわたしの勝ちだったようだ。でもわたしは今もう気付いてしまったから、今からこれを壊してみても何の意味もないらしい。そのうち日が沈み夜になる、そうしたらわたし、今度こそ逃げられない。






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上の前歯二本、右側のそれが、ぐらぐらしてぽきっと折れるように抜ける。鉄の芯を残してポロリと取れる、でも上手にはまらないから、わたしは今日の午後の予定を全てキャンセルしてマスクをしておうちにかえる。「ごめんね歯が抜けたから」って理由のドタキャンは、同情してくれる人と何を馬鹿なことを言っているのと怒る人とが半々だ。今日はもう歯医者さんはやっていないから、明日朝一で行かなければならない、今日はこのお花見会場から、新幹線に乗って花火大会を見に行く予定だったのに。わたしの舌は無意識に、抜けてしまった部分をなぞる。気になって左側の歯もベロベロしてしまうので、そっちまでグラついてきてしまってあわてて自制するんだけど、ああ多分これも時間の問題だな、どうせならポロっと取ってしまって、歯医者さんで付け直してもらったほうがいいんじゃないかなってぼおっと思う。

抜けた歯は手に持っていられないから口に入れておく、飲み込んでしまいそうで喋るのに苦労する。






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「はがぬけるゆめを見ると肉親が死ぬ」という迷信が本当だとしたら、わたしの肉親はいくらいても足りない。それくらい頻繁に歯が抜ける夢を見る。
わたしの夢には夢占いが入る余地がなくて、つまらない。






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本当のことをいうと、おさけそんなにすきじゃないんだけど、おいしそうなものをみるとまねっこしたくなる。今日、赤ワインと白ワインとおいしそうなジュース(オレンジとかミックスベリーとか秋限定の濃そうなジュースとか、そういうもの)とミックスベリーのジャムとを混ぜてサングリアもどき作った。おさけは、のみたいじきとのみたくない時期があって、いまはどっちでもない時期なんだけど、思い立ったのでスーパーでいろんなものを買ってきて混ぜた。液体ばかし買ったのですごく重かった。おいしい。




絵でも運動競技でも勉強でもなんでも、もしも理想を目指すために上達するのだとしたら、 わたしの料理の才能はこれ以上伸びないと思う、塩胡椒だけの味付けが一番おいしいと思ってしまう。
最近もやしがすごくおいしいのでいつも食べてるのだけど、この夏、もやしを液体にしてしまったから、もやしを買うたび覚悟を試されている気分になって、緊張する。




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わたしにできるのは拡張で、創作ではないなってこと、あんまり認めたくない。



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今月誕生日を迎えるすきなひとがいるけど、何日だったか忘れてしまった。誕生日は、自分のもひとのものも、あんまり重要だと思ったことないからすぐ忘れる。その人には去年も「誕生日何日だっけ」って聞いたから今年は聞けない。多分X日だろうなってのはあるけど自信ない。20日くらいだったとおもう、おめでとうございます。






わたし絵も文章もへただけど、絵は(部屋の照明が)明るくないとかけない、文章は暗くしないとかけない、ふしぎだなと思って、二杯目のサングリアをおかわりに参ります。












201210010-01

わたしは今日もひっそりと絶望した、ひたひたするしにたみの上でぼおっとテレビを見る。テレビを見るのと本を読むの、ゲームをするのとパソコン見るの、どれかひとつだけだと手持ち無沙汰でたまらない。今日はパン食しか食べていないのに前髪にごはんが一粒ついていて、鏡の前ですこし驚く。





今日ははやくねようとおもったのにもうこんな時間になった、今日のおべんとうがすごくおいしくてわたし一日しあわせなきもちだった。ともだちがいるからたのしいって言うおんなのこがすごくかわいいしうらやましいしかわいい、丁寧にコップのふちをなぞるように暮らすおんなのこがいとおしい。
ひとのこと羨ましいって思わないって決めたのに掠った人のことだけ羨ましくなる。大金持ちも、美人も、社長もパイロットも、みんなみんな羨ましくなんてないのに、触れる範囲の人のことだけ羨ましくなる。ずるい、うらやましい、って思った一秒後に「ずるいってなにそればかじゃないのなんて自分勝手」って思うからすぐに殺される、生まれては殺されてばかりなので死体が澱のように淀んで溜まる。

理由がないと、人と一緒にいれなくなった。理由がないと、人と会えなくなった。だからわたしは仕事がすきだったんだと思う、でもそれも過去形になりつつあって、わたしのこの考え方は、例えばときに便利だけれど、無機で割り切れない人間関係や、そういうものに対しては、酷く弱い。
「どうせいつか死ぬんだから」はすごく便利、無駄遣いや浪費をしなくなる、いろんなことに諦めがつく。わたしはきっと副作用を十分わかった上でこれを使ってる、どっちが辛いかは人それぞれで、わたしは多分こっちを選んだ。





さみしいからって人に会いたくなるのはもうやめようって思って、それをきっぱりやめてしまったら、さみしいってどういうことか、ぜんぜんわからなくなった。
さみしいっていうのは酷いことだ、それを理由にした僕はひどい人だ、だから僕はもう二度と、さみしいと感じてはいけないし、さみしいを原動力に動いてはいけないのだ。



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「すきになるべきもの」にかこまれてたらなにがすきだったのかわかんなくなった。





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最近ついてまわるこれからもう一生開放されることはないし、ますますつよくなるばかりだ。どうやって折り合いを付けようか。カウントダウンは終了してしまって、ちいさなころからカチカチ音は聞いていたけど、終了したからって何も変わらなくて、どうせだったら時限爆弾みたいに爆発してくれたらよかったのにな、って思う。




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冷凍庫に常備してあったはずのチョコレートが、数ヶ月前から姿を消した。ねむたい。キャラメルクレープは殺人的にあまい。ねむたい。マシュマロはゼリーが入ったものがいっとうおいしい。ねむたい。なんであれ、100均でしかみないんだろう?ねむたいな。



みなきゃいけないものしなきゃいけないことみたほうがいいものしたほうがいいことたくさんあるけどほんとうにそうだろうか。使わない資格たくさんとって喜んでるばかなひとみたいだ。





ねむたい。






2012年10月7日日曜日

20121007-01

起き上がりたいけど起き上がれないこがねむしみたいだな、と思う。

僕の願望は僕の手に余る。やりたいこともないのにひり出そうとするから粘膜が痛むのだ、かたちのない夢など空虚な害悪だ。自分の矛盾をぼくら慈しんできたけれど、おとなになって、折り合いがついて凪になる、生き易いはずなのにちっとも楽にならないので僕は途方にくれている。




例えば僕の畑には、キャベツと胡瓜、茄子とトマト、そして伸びすぎたアスパラがある。ささやかなビニールハウスには、形が悪く量も少なく、人様にはあげられない、でも自分で食べるには十分な野菜が何種類かある。生計を立てるため畑を耕す、昔話みたいに鋤と鍬なんかは使わないが、トラクターでだって十分風情がある。僕は生まれてずっとこの景色の中で暮らしているのに、だのに毎日泣きそうになる。ここの冬は長いと人は言うけど、ぼくにとってはあっという間だから、冬は毎日防寒着を着て舌の上にチョコレートを乗せ、一番大きな車庫に入る。車庫まで歩く間に空を見上げると本当に空気が澄んでいて、頬がぴりぴりするのも、舌に乗せたチョコレートが全く溶けないのもなにもかもが愛おしいと感じる。ああ今日も一日終わった、ああそしてすぐに明日が来る。人はよく、なくしてしまってから大事なものに気付くというが、僕はそれが当たり前のように傍にあるときから、それの大切さに気付いていた。だから毎日時間が過ぎるのも悲しくて、それがそこにある当然がありがたくて、泣いた。後から気付くのと、常に気付いているのと、どちらが幸せだろう。僕にとっては生まれたときからそれはずっと、カウントダウンのようだった。



ぼくはあと数年でこれをなくすだろう、愛おしいこれらを捨てて出て行くだろう、そういうことがわかっていたから、もしかしたらずっとそう思っていたのかもしれない。愛おしいものや愛おしいひとたち、それらにうずまって暮らせないのは、愛おしいとか愛おしくないとか、そういう話じゃない。







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例えば左手首から肘上にかけて自傷の跡がびっしり残る女の子に対しても、採血する際の決まり文句である「採血で気分が悪くなったことはないですか?」と言 う、この瞬間に私はわずかなおかしみを感じる。その女の子が恐ろしそうに針から目を逸らすのも、かといって興味深そうに血管をのぞき込むのも、そのどちらにもおかしみを感じる。でもこのおかしみは言葉にして説明するととたんにつまらなくなるし、おもしろいと感じてはいけないことかもしれないとも思うし、むつか しい。心に浮かんだツッコミの言葉はそのまま飲み込みニッコリ笑ってさっさと採血。おかしみというかをかしというか、とにかく、ひとりでおかしみを感じる。

彼女の血はどろどろしていて、黒かった。




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どろぼうがわたしの家の敷地に入ってきて、車を盗む夢を見た。「ここはわたしの土地だから、あなたに入る権利はないです」と、緊張しながら口にした。階段の踊り場の小さな窓、顔さえ出せない大きさのそこから必死で叫んだ。ほんとうはここはわたしの土地じゃないって知っていたから、そのセリフを口にするとき震えたし、こっそり持ち主を盗み見た。でも彼は何も言わなかったから、ああ、許された、ここにいていいのだ、とまた震えた。






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世の中で「才能」と呼ばれるものは、すべて「想像力」ではないのかとふと思った。
ゼロから1を生み出す人と、1を100にする人がいて、僕ができるのは後者だ。そのことに気付いたのは多分結構はやい、認められるしお金にもなるかもしれない、でもこの自分に対する敗北感や絶望は、死ぬまでついてまわると思う。













2012年10月6日土曜日

20121006-01

戦国鍋TVの話を一瞬します。


いま島原で乱れ隊を繰り返し繰り返しみてるのですが、エキサイト翻訳ぽい歌詞でものすごくすきです。「精神的に~精神的に~」って!「精神的に~精神的に~」って!基本的に戦国鍋テレビの曲ってけーぽっぷぽいやつ以外好きなんだけど、今これがものすごく好きです。あとずっと気になりつつまだググってないんだけど、天草四郎てアゴのライン変えたの?!ちょう気になるんですけど。あとずっと前から思ってたんですけど、このひと、あの、向かって右の人いるじゃないですか、この人わたし多分ものすごくすきなんだけど、好青年ぽく見えてめちゃくちゃ浮気しそうだから好きになったら辛そうだな~でもものすごく(顔が、とかじゃなくて、なんといったら言いかわからないんだけど全体が)好みだなって思いながらずっと見てます。島原で乱れ隊じゃなくて大石倉之助とか商人のときのほうが好きだけど、なんか見るたびに、「リアルなかんじで好みだけど絶対すきになったら苦労するな」って毎回思います。あんまり三次元の男の人に興味がないので異性として好きな芸能人とかあんまりいないんだけど、この人見てるとへんな気持ち(前述)になるので、全然身に覚えがないけど、もしかしたら僕は過去にこの人に似た人を好きになって浮気でもされたトラウマがあるんじゃ、って思ってしまうほどです。

純粋にかおがかっこいいな!っておもうひとは、テレアポみたいなやつのときの黒田のひととか、伊達ママとかいっぱいいます。でも多分もしクラスにみんながいたらと考えたら好きになるのは前述の彼か、うつけバーの常連の彼です。


あと最後にひとつ言わせてください、ミスターのお手つきジャンピンて狂ってませんか(褒めてます)。「お手つき」とかを生々しい言葉や絵面で想像するわたしがわるいんですか、いやでも(パロ元を思い浮かべたりして)裏側の暗黒面とかを思わず考えてしまいます。プリーズお手つきですよ、かなり狂ってると思います(褒めてます)。







オードリーANNの話を一瞬します。


多分、「お金がなくても愛さえあれば」って言う女の子は、3畳共同トイレ/風呂なしの暮らしをしたことないだろうししてる彼氏と付き合ったことないだろうし、生活のために借金してたり督促がたくさんきたり差し押さえにおびえたりガスも電気も冷たい水さえ止まってしまってまっくらな部屋で真冬にぶるぶる震えていたりしたことないんじゃないかなあという偏見をわたしは抱いている。





戦国鍋の話があんまり一瞬じゃなかったのでANNの話を一瞬にしたら、オードリーのオの字も出てきませんでしたね。









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青いシャープペンシルの芯を買った。憧れであったので、とてもうれしい。





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先日生クリームとキャラメルソースだけのクレープを食べて以来、ずっと好きでたまらない。それをメニューで出してるお店ってほとんどないんだけど、頼むと作ってくれるところがたくさんあることがわかった。クレープの皮って、パリパリのとふんわりのがあるけど、わたしはふんわりのが好きだ。ひとつ好きなクレープ屋さんを見つけたんだけど、メニューにないものを頼むと(しかも結構な頻度で)顔を覚えられるのではないかというストッパーがかかり、なんとか暴食をしないでいます。






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いろいろ書きたいことがあったけど、わすれてしまったので、日記らしい日記だけでおしまいにする。おわり。













2012年10月2日火曜日

20121002-01

小野不由美先生はじめてよんだけどものっすごくおもしろかったです!
7巻よんでるときのわたしはこんなかんじでしたよ。
つぎはねぇしきと十二国記よむよ、でもそのまえに犬をさがして折れた竜骨をつぐよ。

2012年10月1日月曜日

20121001-01

わやだなとおもうことたまにある、でもわたしすきなひとしかみてないし、すきなひとばかりだし、ねこはめんこいし、しあわせだな、と、おもう。わたしは、わたしはね、「わたしもうしらないよ」っていうのを、なんともなしにいいたい。おはよう、こんにちは、こんばんは、おやすみ、わたししーらない。






最近おふろはいってあがったら何時間もたってて、こまる。
チャっとおふろはいって、チャっとかみのけかわかして、チャっとねよう。

最近またおとうふチンがものすごくおいしい。
チンしてめんつゆかけるだけ。すごくおいしい。
めんつゆじゃなくても、チゲにいれても、スープにいれても、おみそしるにいれても、なにに入れてもおとうふおいしい、すごい。
多分ラーメンにいれてもおいしいとおもうよ?





おふろチャっとはいってきます。







 

じぶんメモ:9がつ本まとめ

今月も重いの読まなかった。第五番くらいな気がする。
最近人が無残に殺されたり、法律の理不尽さに泣いたりするお話よんでない。つかれているのかな。

なんでか、暗くて重いもの読んでないと、怠けている気分になる。
わたしの考える暗くて重いものっていったいなんだろうなあ。
人が、ただ死ぬんじゃなくて、すごく後味悪い感じで死んだり、誰も救われなかったり、何も裁けなかったり、そういうの。でも実話は絶対いやだ。


マルドゥックシリーズ読み終えて、小野さんよみはじめた。
十二国記の完全版ニュース発表されたときに、みんなざわざわしていてずっときになっていたのだけど、なかなか手が出せなかったから、ゴーストハントよみはじめられてすごくよかった。おもしろい。しきはアニメのイメージだけどアニメもすごくおもしろかったから原作もたのしみ。こわいんだべかな。
ツイッターでフォローしている人が面白そうな本読んでいたり感想言っていたりするのすごくたのしい。





叙述のものすごーいやつずっと探してる、よみたい。