2015年3月15日日曜日

20150315-01

果物じゃないし黒子じゃないからわたしのこれは歌にならない、わたしの唇のソレはただただ引き攣れて痛い。100万回言ったおはようは一度も返ってこなかった、最初から諦めているぶん猫のほうが幾許か親切。


手の汚れ方には二種類ある、わたしのそれは下種なほうのそれ、汚れた手で誰を触っても誰のことも汚さないけれど永遠に落ちないそれ。自分のためだけに手を汚すと一生救われない、だからわたしは一生塗れて暮らすのだと思う。
きみが目の前にいないときのほうがわたしきみのこと大事にできる、242キロの距離はグーグルによれば徒歩50時間、50時間くらいすぐに歩ききってしまいそう。



本当に信じたことは全部真実になるからわたしの真実はわたしの頭の中にしかない。一年は365日じゃないし一日は24時間じゃない、東京は関東にないし牛乳は飲みものじゃない、あの子とあの子は同一人物だしわたしたちはもう10年もいっしょにいる。わたしにかかわる事柄はすべて歴史を揺るがす重大事項だし取るに足らないものごとばかり、つまりわたしの全部は瑣末で無視できる事象、同じ演算ばかり繰り返すから抜け出せないだけだしだけどゲームオーバーはこわい、わたしのひざは猫がのぼるためにあって、優しい嘘しか吐かない口は今すぐ縫い付けられるべき。




人って存在が死ぬと概念になる、概念になったら普遍的に蔓延してはびこる。わたしはあの子がはびこってはびこってはびこりまくったせかいにいるし、そうせかいを作り変えたのはわたしだ。



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