2015年3月27日金曜日

20150327-02

わたしの「すきなひと」は上書きなんてされてないことに気付かされる午後4時は雨がしとしと降っていて、でも喉がカラカラで痛かった。
すきだったひととさよならをして違うひとをすきになって、そのひとともさよならをしてまたちがうひとをすきになって、現実世界でのわたしの「すきなひと」はどんどん上書きされていくのに夢に出てくるのはいつだって「すきだったひと」、全然過去形になってくれないそれを半ば憎みつつわたしは一刻も早く夢をコントロールできるようにならなければと思う。

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すきなひとに、彼のすきなおんなのこについての相談をされた。小柄で小さい彼の彼女はおくすりが効きやすい体質で、花粉症の薬を飲むとこてんと眠ってしまうという。小柄でかわいい彼の彼女のためにわたしは副作用の少ない花粉症の薬を考える。
ゆっくり話せなくてごめんねまた今度って轟音で唐突に打ち切られる短い会話、だけどゆっくり話す機会をわざわざ設けることなんてしないってわたしたちは知っている。曲と曲の合間のMCの時間、ギターの弦を交換する短いすきま、わたしたちはなにかのついでのあいまにしか言葉を交わすことがもうないのだ。

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