2012年7月12日木曜日

20120711-00

学校、教卓の前に男の子と先生
男の子は裾の長い、民族衣装のような学ランを着ていて色が黒くまだあどけない顔
先生は黒いシスター服のようなものを着ている

男の子は自分の喉に小さなナイフを突きつけている
先生がクラスの皆に向かい命の大切さについて一言二言ありがたい説教を垂れてから男の子のナイフを持つ手をそっと握る
ああ止めてくれるんだとほっとした瞬間、先生は男の子の手に手を添えそのナイフで男の子の喉をギコギコなぞる
スパッと切れたわけではないので『あれはナイフなのか?それともバターナイフのようなものなのか?』と混乱している間にも男の子の喉にナイフでなぞられた赤い線がついてゆき、そしてプツっと音がするようにその線上に2、3の赤い玉が浮かぶ
それでも容赦なく先生はナイフを引き続ける
男の子ののどは鮮やかな赤、そして所々に浮かぶ鈍い色の赤い玉
先生はその間もありがたいお説教をやめない 命の大切さについて そしてどうやら先生は、その男の子に子供を殺されているという子とがわかる
ナイフは既に先生の手に握られている 男の子は両手を後ろで組み、涙目で先生を見上げ、しかし声を発しない 発さない

次に先生は男の子の口の左側を裂く
血はあまり出なかった、ナイフは切れ味がやはりあまりいいわけではないようで、肉が半分ちぎられながら切られる様子がズームで浮かぶ
先生もう止めて下さいと見ている生徒が叫び、吐き、また叫ぶ、が、先生は無表情でお説教をしながらそれを続ける
「これはきっと特撮のようなものだ、だって男の子は後ろ手のまま抵抗もせず声も上げない」と自分自身思いこもうとするが裂けた男の子の左頬から小粒でそろった真っ白な歯が見え絶望な気分になる
吐き気がすごいのに吐けないし目もそらせない、ただただ先生の命の大切さについてのお説教だけが聞こえる

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