2013年2月17日日曜日

20130217-02

わたしの恋愛は普遍化され万物の中に潜り込む、そう理解すればあらゆるものとの相似を偶然あるいは当然の必然と考えられるから運命なんて思わなくてすむ。
あらゆるものとわたしとの相似は運命じゃなくて当然で、そこにロマンチックな何かを期待するのは酷く滑稽なことである。具体性を抽象化しさらに極端を抽出、本質は細部にこそ宿るという本当を無視したその行為でわたしはあらゆるものに奇跡を見出す。
一縷の希望的観測は当然の帰結であるのに結果だけ見るとそれはケチの付けようのない奇跡でその輝きは本物に劣らない、見つめ続けるとイミテーションから本物になるそれを飽きることなく見つめてしまうとわたしはきっと色々過剰、だから慌てて目を逸らす。

詐欺師みたいだな、と思う。詐欺師あるいは占い師か予言者。あらゆるものに当てはまるような抽象的な言葉を吐いて無理矢理現実という型に嵌めほら見たことかと優越感、それは詐欺行為でなくてなんなのか。

全ての事象は運命論で綺麗に結ばれ星座のように名前が付けられその時点でそれはほんものになるのだ。



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過剰でも卑屈にもならない正しい結論をわたしは既に知っていて、そのつまらなさと希望のなさに絶望するからいっそのことゼロだと思いたい。『わたしはきみに影響しますかしませんか』、「当然ある程度、する」に納得行かなくてそれなら全く他人が良かった。

あらゆるものの干渉を等しく受けて歪む僕らの前ではあらゆるものが等しい、その大小は問題にならない程度の差であってその問題にならなさにわたしはきっと絶望してる。


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正しく自分を評価する、特別では決してなくど真ん中の平凡でもなく、多数派ではないがただ少数ではない。正しい評価や目はいつだってわたしを苦しめて、でも認めなければやっていけない。
わたしは自分のわずかな牙と爪を丹念に研ぎ隠し、半径数メートルに及ぼす影響をコントロールする。

『わたしは誰にも致命傷を負わせることは出来ないけれど不快な思いをさせることはできる』

つまりは一瞬の影響力しかなくてでも彼に対する僅かな塵も払い除けたいわたしは指先にまで慎重を求める、1秒は1秒でしかないけどわたしは1秒だって、彼に不快さを味あわせたくない。
わたしのできることといったらその程度のことで、それは決して愚かではないが読み上げられない程度の矜持だ。

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