2014年8月25日月曜日

20140825-01

落ち込んでいてもおなかが空くの、浅ましくみにくいいきものという感じがする。青虫みたいにレタスを食んだ、一玉を一日と半分かけて食べようと思った。
人間が、人間じゃなくて、ごみくずみたいで、それは真理なんだけど、血の通った肉袋が持つ質量や熱みたいなもの、忘れたらだめなんだと思った。質量や熱を実感したままごみくずみたいに扱うのと、それが質量や熱を持たないものだと勘違いするのには大きな違いがあって、わたしは今この期に及んでも、それらがそこには存在しないと勘違いしていたいんだなって思った。死んだら腐るのは面倒くさい、だけど多分腐るんだろうなって思うから今から面倒くさかった。
質量も熱も持っていてほしくない、35度しかないはずなのに内臓が熱くて鬱陶しいから氷を食べようと思った、先週まで散々蚊に刺されたのに昨日も今日も刺されていなくて、もしかしたらわたし今、血が通ってなかったらどうしよう?

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ガラス皿の上のチョコレートが柔らかくなるのに反比例して自分の心が固くなるのがわかった、クーラーがきいたこの部屋もゆっくりと八月に侵される。わたしもチョコレートももう、白いしみがついてしまって、完璧に元に戻ることはない。
「20時から7時まで毎日、ぐっすり眠れるお薬が欲しいです」というわたしの訴えによって先生が出してくれたそのチョコレートはすでにだらしなく歪んでもう21時、手を付けなくても地獄だし、手を付けても地獄だ。時間は刻一刻と過ぎていくから手遅れになることしかなくて、無表情のまま焦るわたしを、先生は面白そうに見つめるだけで、なにひとつ言葉をかけてくれない。

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8月中旬がいつまでたっても訪れない。
息ができないからわたし、本を読んでいました。



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