2013年4月9日火曜日

20130331-01

好きな人がいるからほかにはなんにもいらないわと思えない程度には強欲で、だからわたしはコンビニの新作プリンに手を伸ばす。肩につく程度に伸びてきた髪の毛を切るか伸ばすか二択の悩みはこの世でわたし以外にはどうでもいい性質のもの、わたしだけの切実な問題。必要条件であり十分ではないものたちを必死でかき集めて防御するけど所詮ハリボテの悲しさで君の体重10g、預けられたら倒れてしまう。



Y太先生の九想図見てきた。


何かの境目について考えるといつでも頭が混乱する。境目というのは物理的・概念的なもの両方。概念的な境目がグレーではっきり出来ないのはわかるけど物理的なそれも絶対はっきりさせられないのだと思う、例えばわたしの肉体の一番外側は皮膚だけど、毛穴から出てる汗や顔につけた化粧水や一番外側の剥がれかけた皮膚やどこまでがわたし?って考えたら物理的な境目もわからなくなる。産毛はわたしの肉体に含まれる、産毛の間に含まれた空気はわたしじゃない、産毛の間に含まれた水分はわたしじゃないけどそれが吸収されたらわたしになるの、ほら物理的なものですらこんなにもあいまいだからやっぱり頭が混乱する。
「あの子が好き」のあの子の、方言が抜けたら/趣味が変わったら/性格が変わったら/髪型が変わったら/太ったら/片腕が無くなったら/四肢がなくなったら、それでも好き?って考えて、この疑問自体が前提から間違っていることは百も承知だけどそういうことをわたしは時々考える、 九想図見てそれをぼおっと考えていた。好きな人を取り込みたいのは愛なのか、そこには相手の意思はなくてもいいのか、自己中心的過ぎる一方的な愛情は愛と呼ぶのかそれは果たして本当に相手のことを「愛している」と言えるのか、でもあんなにグチャグチャになった屍体をあんなに愛おしそうに含めるなんて愛があればこそではないのか、彼女は彼女の肉体を愛していて物理的に取り込みたかったのか、でももしそうだとすれば投げ出された四肢をバックに頭蓋を抱いていたのはなぜか、人間の象徴が頭蓋なのはどうしてだろうおそらくそこが一番表情豊かで言葉を発しものを見聞きする部分だからだと思う、でも彼女は彼女の意思を無視して彼女を殺し食んだ、つまり彼女の意思より肉体を取ったのでは。黒か白かにできない話題に白黒つけようとすること自体が誤り、全て根底から問題提起の時点で誤り、なのはわかっているけど、考える。

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