2013年4月11日木曜日

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わたし以外の他者と関わらざるを得ないという事実は彼女が生まれた瞬間に決定、それを避けたいならわたしはあの子を生まれた瞬間に監禁・秘匿しなければならなかったしもう少し正確に言うとあの子を身籠ったという事実すら露呈してはいけなかった。あの子がこの世に産み落とされる予定だということが他人に知れた時点であの子がわたし以外の他者に傷付けられる運命は決定した。『晒せば皮膚は硬くなり精神は強固に』なぞ結果論にしか過ぎなくてあの子が1gの重量にすら耐えられないこの世で最弱の生物になったとしてもわたしあの子に傷一つつけたくなかった。わたしがあの子を孕んだことがわたしの母に知られたあの時こうなることは決定していてだからわたしの後悔も全ては詮無いことなのだけれど後悔せずにはいられない、たとえそれがあなたの不幸でもわたしはあなたのこと、死ぬまで真綿で包んでいたかった。

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