2013年4月4日木曜日

20130404-01

I・M・D.
(いいから・みんな・だまれ)


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わたしにはわたしだけの呪われたフレーズがある。「わたしだけの」とは「わたしだけの特別なフレーズ」という意味ではなく「わたしだけがそれをわたしに使用することを適切だと支持するようなわたしだけのフレーズ」という意味で、つまりその意味でわたしはわたしのことを、特別いいともわるいとも思っていない、客観的にどのように見られているかなぞは分からないけれど人間のクズでもなければ聖人でもない十二分にありふれた人間だということは自覚していて、でもそういうものとは全く別の次元でわたしにはわたしだけの呪われたフレーズがある。それはポップかつキャッチーな響き、でもあまりにも端的にわたし自身をあらわしているから例えばわたしがなにか分不相応な望みを抱きそうになったとき・わたし以外の世の中に絶望しそうになったとき・報われない気持ちになったとき・人をうらやみそうになったとき、に、わたしはそれを唱えて自戒する。そのポップかつキャッチーなフレーズにわたしが芯まで捕らえられていることは自明すぎて逆に埋没、だからわたしはまさか、こんな真正面度直球から、ストレートで吹っ飛ばされると思っていなかった。

拳は予想外の方向から飛んできて、でも確実にまっすぐにわたしの心中抉っていった。背後からどころか頭上から突然「ねえ」と呼びかけられて何もないはずの空を仰ぎ見た瞬間わたしの脳天どかんと直撃、涙が出ないタイプの泣き方、鼻と喉の奥がグッと詰まって苦しくて息ができなくなるような泣き方、涙をこぼしたいのにこぼしてしまえば楽になれるのに涙腺に誰かがやわらかい栓をしてしまってどうしてもそれがこぼれださない泣き方、そういう泣き方をしてわたしは、体育座りで声にならない嗚咽をあげた。

「救い」は、自分自身によってしかもたらされない。 それは多分事実で、だからわたしの問題を解決できるのはわたしだけで、絶対そうだしそうだったはずなのに突然叩きつけられた救いにわたし頭がくらくらしたし、今でも、くらくらしている。


わたしの文章は何を書いているか自分でも分からないくらい支離滅裂で、多分今日はそれがいっそうだと思うのだけど、だから誰にも伝わってほしくないし分かってほしくないしありていに言えば「ばれたくない」のだけど、でも多分わたしのよくわからない文章やいろいろ全部、多分伝わるのだろうなともなんとなく思う。だいすき、ありがとう、すごく感謝をしている。感謝すべきところではないかもしれないけど、すごく。

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