2012年8月16日木曜日

20120815-00

300円払って、思い出を捨てた。





300円払って思い出を捨てた。厳密に言うと「思い出の詰まった物体」である。僕の住むこの市では300円払うと行政がそれを引き取って行ってくれる、例えそれにどんなに幸せな過去や、あるはずだった未来や、後悔や、遺恨や、そんなものが詰まっていたとしても、その質量であれば、300円で処分をしてくれる。すばらしい、ありがたい、感謝しよう。もう誰も座らなくなった椅子、口をつけられない食器、聴かれないうた。たいていのものは指定のビニール袋に入れ、木曜の朝に所定の場所へ出しておくと持って行ってくれる、大きなものはインターネットから市役所のHPにアクセスし、それを手放す日を選択、最寄のコンビニエンスで「XXX円分のシールを下さい」と言いそれを購入、思い出の詰まった爛れた物体にシールを貼り、指定日に所定の場所へ放置。あなたが仕事へ行っている間、もしくは昼寝をしている間、に、誰かがどこかへ持って行ってくれる。すばらしいサービス、お金があれば思い出だって捨てられる。何が言いたいかというと、お金ってだいじですよねってこと。






*****************************************


気づいたら12じすぎてたのでちょっと引いてる。なにそれこわい。まいにち21じにねたい。
だれかわたしのあしたのおべんとう作っておいてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿