2012年11月24日土曜日

20121124-02

君の運命は君のもの、最初から最後まで君のもの。ぼくの運命は君によって曲げられたけど、僕はついに君の運命を、変えることができなかった。冬がきて春がきて夏がきてそして秋で、どうしてそんな長い間ぼくは、君の胸のうちに気付けなかったのだろう。君にとっての表現は、全然楽になるためのものではなくて、じゃあすこしくらい悲しい顔を、ぼくの前でもしてほしかった。明るすぎる世界から逃れるために日陰で暮らしてこんな押入れの奥なんかにほんとうのことを吐露するならば、ぼくにブッ掛けてほしかった。「いつか君ならわかってくれるよ」って、そのいつかが君がいなくなってからのことだって、あのときすでに思っていたの。わたしばっかり救われた、わたしだってあなたのこと、助けてあげたかったのに。



あなたがわたしを生かしたんだから、責任持ってわたしと、一緒に生きてくれたらよかったのに。







彼が死んでも、彼女のハッピーエンドはありえるか。ありえる。
ありえるだろうけど、いまわたしにはそれが見えなくて、だから悲しいのもいまだけだ。


多分救いは誰にでもほんのすこしあって、蜘蛛の糸みたいに細く垂れていて、
それに気付くのと気付かないのと、気付いても掴みたくないのと、ただそれだけの違いだと思う。


*****************************************


読むべき本が進まなくて、昔の本ばかり読み返してた。このひとてんさいだとおもうひとがたくさんいて、わたしの涙腺そこでしか開かなくて、ああ、と思う。
旧かなづかいには無条件に惹かれるし卑怯、でもそこ差し引いてもすばらしいし奇跡。





*****************************************

いい子でいようと思ったら自分の自我が一番置き去りにされるべきで、そうしたら本当はどう思っててどうしたいのかって、全然わからなくなった。どうすべきかはすごくよくわかる、だからそれしか考えないようにするし、そうしたらわたしの考えは全て正解だし正しく善い子で、それで全部すとんとおさまる。 だけどなんかちょっとだけもう、ありえない嘘をついてほしいし、きれいごと重ねて騙してほしい。肉体含めた物質が、その対象になるのかってのも、わたしは最近疑わしくて、もうむしろ観念的なものでいいんじゃないかと思ってる。遠足の前日が一番好きで、そういうのって多分きっと、そういうことなんだと思う。



なにもしなくてもわたし多分、勝手に一人で傷付いたりするから、だから誰にも傷つけられたくない。でも本当はきっと、わたしを傷つけるべきなのは、わたし以外の他者であるべきだと思う。


*****************************************


わたしの理想の女の子は、青鬼の袴を洗うような子で、つまりはそういうことだ。



*****************************************


世界はわたしが救うから、わたしのことは君が救ってね。犯罪も、殺人も、戦争も、飢餓も失恋も、全部わたしが救うから、わたしのことを救ってね。たいそうなことしないでいいよ、手をつないでてくれるだけでいい、だから救われないわたしのことは、ちゃんと君が救っておいてね。










0 件のコメント:

コメントを投稿