2014年7月7日月曜日

20140707-01

ひとのこと言えないけど後ろばっかりふりむくのはいやだなと思ってた、しがみついてはないんだろうけど過去の裾握って離せないようでいやだなって思ってた。あのころはよかったなっていうか、あのころ楽しかったなっていう時間きっとわたしにもあって、わたしも反芻ばっかりしてるけど、でも反芻ばっかりしているひとを見るのはいやだなって思った。前に進んでほしいとか偉そうなこと思ってないけど後ろを振り向くのはやめてほしいなと思った、多分過ぎ去った過去みたいなもの、記憶の水面みたいなもの、誰かがそっと撫でるならわたしも追従してしまう。自分だって一人で愛でているくせに、誰かが過去を愛でるのは見たくなかった。だからその集大成みたいなものも見たくなかったし、懐かしんだり同窓会をしたり、そういうもの見ずにはいられないけど、本当はすごく、いやだと思った。


多分そう思ってたのはわたしだけで、そうっていうのがどうかっていうと失われたものを表面だけ模倣して愛でるみたいな行為、そういう行為をするのかなしたいのかなって思ってたのはわたしだけでふたを開けてみたら多分全然違うんだと思う、垣間見えたら一瞬でわかった。未来のことはわからないけど過去と現在は間違いなく地続きで、失われた過去は捨ててしまわなくても、掘り起こして養分にして十分今につながるんだと思った。取り戻せないものを懐かしんで愛でてる人なんてそこには一人だっていなくて、わたしが失ったと思っていたもの、みんなが失ったもの、過ぎた時間、そういうものは全部、今足元で土台になっているんだと思った。
恥ずかしいはずの勘違いに気付いたら恥じるよりも先に嬉しくなってしまったから笑ってる。誰かが前を向いているのに感化されたり励まされるなんてばかみたい、許された気持ちになるのもばかみたい。してしまったことや後悔を全部、養分にして吸収すること、許されたって思ってないけど、いまは例えば昨日や去年や五年前と地続き、地続きってことは確実に違う世界で、冷酷すぎるその事実に泣き笑いみたいなかおをしてる。そしてこの日記は多分、もう一日か二日先の未来に書かれるべきものだって思ってる。

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