2014年7月21日月曜日

20140721-01

世界が狂っているって気付いたのは大きな前進だと思った、だけどそう確信したのはほんの一瞬で、狂っていない世界なんて生まれてこのかた一度も見たことがないと思い出した。その他大勢に分類されるわたしに彼がいつも同じエピソードを同じ言葉で語るのは至極自然で、しかしいつも同じ文句ばかり聞いているから、わたしじゃなくて彼こそが、プログラミングされたNPCなんじゃないかって錯覚を覚えてしまう。



7月21日は何か特別な日だった気がする、だけども何も思い出せないからわたしの勘違いなんだと思う。
7月誕生日の人がたくさんいて、毎日おめでとうと言っている気がする。

手をつなげない人に手を差し伸べるのは間違っているってわかっているけどそうしたくなる衝動があって、その衝動を適切にコントロールできて初めて賢い人になれるんだと思う。賢いというのは世間一般や君に対してだけじゃなく、自分自分に対して賢いってこと。



果物ナイフを洗うときはいつも、誤ってそれを手首に突き刺すことを想像する。突き刺すだけではなく、誤って誤って誤りまくって手首から先を切り落としてしまうところも想像する。どんな想像であっても想像である以上恐らく現実より幾許か楽観的で、だから想像の中でわたしは痛みを麻痺のためにほとんど感じず、でも流れ出る体液と比例して命が削られていくのを感じる。
誤って誤って誤りまくった程度で死ぬのって奇跡だなって思う、そこまで誤ること自体奇跡で、でもわたしは平凡な人間、だからわたしが奇跡を起こすことは、恐らく一生起こらない。

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